Amazon FSx for NetApp ONTAPを試してみた
AWSチームのすずきです。
東京リージョンで Amazon FSx for NetApp ONTAP のファイルシステムを作成し、 Amazon Linux2 のEC2環境からの NFS接続を試す機会がありましたので、紹介させていただきます。
FSx ファイルシステムの作成
タイプ指定
ファイルシステムとして「Amazon FSx for NetApp ONTAP」を指定しました。
クイック作成
クイック作成を利用しました。
ストレージ容量は最小の「1024GiB」、VPCはデフォルトVPCを利用しました。
今回作成した FSx ファイルシステムは、45分前後で利用可能になりました。
セキュリティグループ設定
セキュリティグループ作成
デフォルトVPCのCIDR「172.31.0.0/16」からのNFS接続(TCP:2049)を許可するセキュリティグループを作成しました。
FSxファイルシステムに割当
FSxファイルシステムの「ネットワークとセキュリティ」のネットワークインターフェースを選択
クイック作成で割り当てられたデフォルトのセキュリティグループに加え、NFS接続を許可するセキュリティグループを追加しました。
NFSマウント
マウント情報確認
FSxファイルシステムの「ボリューム」より、クイック作成で作成された「vol1」のボリュームを選択し、「アタッチ」でマウント情報を確認しました。
マウント操作
デフォルトVPCに Amazon Linux2のAMIを利用してEC2を起動。NFSマウント操作を行いました。
sudo mkdir -p /fsx sudo mount -t nfs svm-****.fs-****.fsx.ap-northeast-1.amazonaws.com:/vol1 /fsx
動作確認
「dd」コマンドを利用、ブロックサイズ1MB、10GBの書き込み操作を実施しました。
sh-4.2$ sudo dd if=/dev/zero of=/fsx/test.tmp ibs=1M obs=1M count=10000 10000+0 records in 10000+0 records out 10485760000 bytes (10 GB) copied, 19.4188 s, 540 MB/s
FSxのファイルシステムのスループット「512MB/s」相当の性能で利用できていました。
費用
今回、最小設定で起動したFSxファイルシステム、東京リージョンで一ヶ月連続で稼働した場合のAWS費用は、1132ドルの計算になりました。
説明 | 量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|
SSD storage capacity | 1024 (GB) | 0.3 | 307.2 |
Throughput capacity | 512 MB/s | 1.511 | 773.63 |
Backup storage | 1024 (GB) | 0.05 | 51.2 |
合計 | ー | ー | 1132.03 |
まとめ
Amazon FSx に 高性能なNFSサーバとして利用できる選択が増えました。
Amazon FSx for NetApp ONTAP で利用できる、重複排除や圧縮機能、アーカイブ用のキャパシティプールの活用など、 費用対効果に優れたストレージとして利用できる可能性や、 Amazon EFS、AWS Storage Gateway など、既存のNFSサーバとして利用できるサービスとの棲み分けについても、機会があれば評価してみたいと思います。